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お正月に登場することが多い、餅。
お雑煮はもちろん、海苔で巻いたり
きな粉にからめたり、美味しいですよね!
だけどこの餅・・消化に良いとか悪いとか、
色んな噂を耳にしませんか?
そこで今回は、この餅の消化について
本当のところはどうなのか、詳しく調べてみました。
餅は消化に良い?悪い?
消化時間や消化不良の時の対処法はある?
餅の腹持ちや風邪などの時に
食べてもいいのかなども
合わせて紹介していきたいと思います。
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Contents
餅は消化に良い?悪い?
美味しい上に、手軽に食べることができる餅。
最近は、お正月だけではなく
1年を通してスーパーなどで見かけますよね!
ご飯やパンと並んで主食の
風格を表している餅ですが
この餅は消化が良いのか、悪いのか!
まずは結論から、餅は
消化に良い食べ物になります。
ちょっと意外な気がしませんか?
私は「餅は消化に悪い」というイメージを
抱いていたのですが
実は、餅は消化に良い食べ物になるようです。
ただし!
消化に良い餅は、温かい餅に限ったことで
冷たい餅は消化が悪いと言われています。
まず、餅が消化に良い理由から解説すると
ひとつは、餅の加工の工程にあります。
餅はもち米を蒸して
すりつぶして作られていますよね?
この加工の工程が、赤ちゃんの離乳食と
同様の工程となる為「消化に良い」と
されています。
そして、ふたつめの理由は
もち米のでんぷんによる効果になります。
もち米のでんぷんはアミロペクチンと
呼ばれるでんぷんの種類になり
このでんぷんは消化が非常に早い
でんぷんになるからです。
では、餅は温かろうが冷たかろうが
消化が良いのでは?
そう、思いたいところですが
さらにでんぷんは、αでんぷんと
βでんぷんと呼ばれる種類にわけられ
それぞれ
・αでんぷん:水や熱が加わって糊状になった柔らかいでんぷんで消化が良い
・βでんぷん:固くて味もまずい、生のままのでんぷんで消化が悪い
という特徴を持ちます。
温かい餅はαでんぷんになる為
消化が良いのですが、冷めて冷たくなると
βでんぷんに戻ってしまう為
消化が悪くなるというわけです。
ちなみに、同じでんぷんが主成分の煎餅などは
冷たいですが味はまずくはないですよね?
どうしてなのかというと、αでんぷんを
保った状態のまま、急速に加工されているので
冷めても美味しいそうですよ。
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餅の消化時間は?
餅は消化の良い食べ物であることが
わかりましたが、具体的な消化時間は
どのくらいになるのでしょうか。
多くの食べ物の消化時間は
およそ2~3時間とされていますが
餅は1~2時間半と言われています。
この時間差から見ても、餅は消化時間が早く
消化に良いことがわかりますよね。
また、ご飯と比較してみると
餅がもち米から作られているのに対し
ご飯はうるち米からできています。
もち米のでんぷんは、アミロペクチンになりますが
うるち米のでんぷんは、アミロペクチンと
アミロースになり、このアミロースが
アミロペクチンに比べると
少し消化が遅いでんぷんになります。
なので、ちょっと意外な気もしますが
餅とご飯を比べると
わずかではあるものの餅の方が
ご飯よりも消化が早く
消化に良い食べ物になるのです。
ちなみに、パンと比較すると
蒸しパンや食パンの白い部分であれば
パンも消化の良い食べ物となります。
ただ、クロワッサンやデニュッシュなどは
バターなどの脂がたっぷり使われている為
消化が良い食べ物とはいえません。
食パンにしてもバターやジャムなどを塗ると
消化が悪くなってしまうので
胃腸の具合が気になる時に、パンを食べる場合は
何も塗らずに食べるのがおすすめですよ。
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餅の消化不良の時の対処法!
消化に良いお餅ですから
餅を食べることで消化不良を
起こすことは考えにくいと
言われています。
ただ、先の通り冷めた餅を食べることで
消化不良になり、腹痛などを起こすことも
考えられますので、まず、大切なことは
温かい餅を食べること!
また、どんな食べ物もそうですが
食べ過ぎは消化不良の原因となります。
特に、餅を食べる正月は
あまり動かずに朝からダラダラと
食べていることが多いですよね?
そのことにより、消化不良を
起こすことも考えられます。
対処法としては、食べすぎに注意して
よく噛んで食べること!
さらに、消化の良い餅を
消化よくさせる為には
大根おろしと食べると◎!
水気を切った大根おろしに
かつお節としょうゆを混ぜて
焼いた餅と絡めればOK!
大根おろしに含まれる
アミラーゼという成分が
消化をサポートしてくれますよ。
また、餅は海苔で巻いて食べたり
ぜんざいなどの小豆と食べることが多いですね?
海苔は消化があまり
良くない食べ物になりますし
ぜんざいなどのあずきと餅の組み合わせは
炭水化物同士の組み合わせになる為
消化にはあまり良いとは言えません。
その上、美味しくて食べやすいので
つい、食べ過ぎてしまうことも多いので
消化不良や便秘の原因に
繋がる可能性もあります。
餅を食べる際は、水分や野菜を
摂ることも大切!
普段、パンやご飯を食べる際は
肉や魚などのたんぱく質と野菜を
合わせて食べますよね。
餅を主食として食べる際も
このようなバランスを心掛けて食べることが
消化不良の対処法になるようですよ。
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餅は風邪や下痢・胃腸炎の時でも食べていいの?
風邪や下痢、胃腸炎の時の食事というと
お粥や雑炊、おじやなどが思い浮かびますよね?
消化の良い食べ物の体表選手とも言えますが
このような体調不良の時、餅はどうなのでしょうか。
餅を食べてもいいの?
答えは、食べてもOK!
先の通り、餅は消化に良い食べ物になるので
風邪や下痢、胃腸炎の時などにも
おすすめの食べ物になります。
ただし、餅が冷めてしまうと
消化に悪いでんぷんになってしまうので
温かいうちに食べるのが◎!
また、本来よく噛むことで
消化酵素の働きをする唾液が分泌され
さらに消化が良くなります。
その為、噛まないと食べることができない餅は
お粥などと比べると、グッと消化が良くなり
おすすめになるのです・・・が!
体調が悪い時にじっくり噛むパワーなど
ないことが多いですよね?
なので、餅をなるべく小さく切って
出汁などで、トロトロに溶ける寸前まで
煮込んで食べるといいですよ。
消化に良い餅のおすすめレシピは
後の項目で詳しく紹介しますが
体調不良の時など消化が気になる時は
食べやすくなるように工夫をして
温かいいうちに餅を食べるようにしましょう。
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餅は腹持ちが良い?ご飯やパンとの比較!
さて、続いて見ていくのは
餅の「腹持ち」について!
何となくイメージ的には
「餅は腹持ちが良い」というイメージが
ありませんか?
実は、そのイメージ通り
餅は腹持ちの良い食べ物になります。
でも、餅は消化が早くて
消化に良い食べ物なのに
なぜ、腹持ちが良いと
言われているか不思議ですよね?
消化が良い=胃をすぐに通過するのに
なぜ腹持ちが良いのか
少し矛盾している気がしますが
腹持ちの良さのカギを握っているのは
「血糖値」にあります。
私達の体は血糖値が上がることで
満腹感を感じる為、血糖値を
上昇させる食べ物を食べることで
「腹持ちが良いなぁ」と感じます。
何かを大量に食べたとか、
高カロリーのものを食べたなどではなく
血糖値が上昇し、その血糖値を維持する
食べ物を食べることで
満腹感を感じることができるのです。
その点、餅の主成分であるでんぷんは
炭水化物や糖質を多く含み、血糖値を上昇させて
且つ、その上昇した血糖値を維持する為
「腹持ちが良い」と感じるわけです。
そんな炭水化物!
炭水化物をふくむ食品といえば
ご飯やパンになりますが
餅とご飯、パンを比較すると
腹持ちが良いのはどれになるのかというと
答えは、餅!
ご飯とパン、餅を比べると
餅が一番腹持ちの良い食べ物になります。
ちょっと驚きですよね。
その理由を解説すると
まず、パンを見ていくと
パンの原料は小麦になります。
小麦は、血糖値を上げる作用が低く
パンを食べると急激に血糖値は上昇するものの
その血糖値を維持できずにすぐに下がってしまう為
パンは腹持ちが良くない食品となります。
では、ご飯はどうなのかというと
ご飯の主成分は餅と同様に
炭水化物や糖質を多く含む
でんぷんになります。
ところが、餅とご飯とでは
その炭水化物の含有量に違いがあり
・餅100g(餅2つ):50.3g
・ご飯100g(小さめの茶わん一膳):37.1g
と、餅の方が炭水化物の
含有量が多いのです。
「炭水化物=糖質=満腹感を感じる
血糖値を上昇させる物質」となる為
餅の方が、腹持ちが良い食べ物になります。
また、栄養価の高さの点でも
餅の方がご飯よりも上回ります。
・餅100g(餅2つ):235キロカロリー
・ご飯100g(小さめの茶わん一膳):168キロカロリー
になり、同じ100gを食べても
餅の方が多くの栄養価を摂れることもあり
餅の方が、腹持ちが良いと言われているようです。
ちなみに、食パン100gのカロリーは
260キロカロリーになり
カロリー的には餅を上回ります。
ただ、先の通りパンの原料は
小麦になる為、腹持ちは餅の方が◎!
また、パンはバターや砂糖を
使用していることもあり消化に良いのも餅の方。
消化&腹持ちが良い食べ物という点では
やはり餅に軍配があがりそうですよね。
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消化に良いお餅のレシピはコレ!
意外や意外!餅の魅力って
素晴らしいですよね。
これからは、お正月シーズンだけでなく
もっと頻繁に餅を食べたいところです。
とはいえ、消化良く餅を食べるには
温かい餅を食べることが大切です。
基本のイメージとしては
お正月に食べるお雑煮!
お雑煮は地方によって違いがありますが
私は関東圏なのですが、関東のお雑煮は
しょうゆベースのおすましに
小松菜やネギなどと一緒に食べることが多いですよね。
関西なら、白みそをベースに
大根や人参、里芋と一緒に食べると
よく耳にします。
いずれも、このお雑煮は温かい上に
野菜も一緒に摂れるので
消化に良いおすすめレシピの
基本中の基本になります。
ちょっと胃腸の具合が悪い時や
風邪気味などの時などは
このお雑煮でお餅を食べるが
おすすめです。
具だくさんの味噌汁を作って
餅を入れて食べても
いいかもしれませんよね。
それ以外にも、消化に良い
お餅のレシピはないものか
調べてみました。
中華スープで!
お雑煮の和風出汁だけではなく
中華のもとや鶏がらスープのもとを
使ったスープに、餅を入れるのも
おすすめです。
風邪を引いている時には
すりおろしたショウガやネギ
大根、きのこ類を入れて
体を温めると◎!
消化に良い豆腐などを入れれば
体に優しい良質なたんぱく質が摂れますよ。
元気のある時だったら
鶏肉などを入れて
ボリュームアップしても◎!
体も心もポカポカになる
おすすめのレシピです。
スープに餅を入れる際
予めレンジでチンしてから入れると
時短になりますよ!
レンジでチンするだけで
柔らかい餅が作れる餅網です。
水にくぐらせてレンジでチンすればOK!
ダブルエンボス加工なので
お餅がくっつかずにスムーズに取れます。
お餅だけでなく
食品の解凍調理にも
使えちゃいますよ。
パッと折り畳んで
コンパクトに収納できるのも
嬉しいですよね。
ポカポカスープにレンチンお餅で
体に優しい一品を作っちゃいましょう!
大根おろしと一緒に!
餅も消化の良い食べ物ですが
アミラーゼを含む
大根おろしも消化に良い食べ物
とのことでしたよね!
なので、消化よく餅を食べたい場合は
やはり、大根おろしと合せるのが
おすすめです。
大根おろしとからめる食べ方は
先に紹介しましたが、
お雑煮などの汁物に大根おろしを入れて
餅と一緒に食べても◎!
また、めんつゆと大根おろしを
鍋に入れて煮立たせて
焼いたお餅を入れて、かつお節やネギを乗せれば
揚げ出し豆腐の餅バージョンの出来上がり!
さらに豆腐を加えれば
タンパク質も摂れて食べごたえアップ!
胃腸に優しい一品になりますよ。
ご飯と合わせてお粥に!
消化に良いメニューの定番、お粥。
このお粥に餅を入れるのもおすすめです。
できれば野菜と一緒に食べたいので
まず、人参、大根などをみじん切りにして
和風だしのもとで煮ていきます。
野菜が柔らかくなったら
炊いたご飯1膳分と、小さくカットした餅を入れて
さらに煮込み、味噌で味付ければOK!
味噌じゃなくてもしょうゆベースで
味付けしても美味しそうですよね。
最後にネギを散らして
溶き卵でとじれば栄養価もアップ!
食欲があるようであれば
消化の良い豆腐や、白身のお魚を入れて
さらに栄養価をアップさせちゃいましょう。
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お餅の食べ過ぎには注意!
さて、消化に良い上に腹持ちもいい餅ですが
やはり、どんなに体に良い食べ物でも
食べ過ぎには注意が必要です。
餅は、なぜ食べ過ぎに注意が必要なのか。
一説では、餅を食べ過ぎると便秘になると
言われていますが、餅を食べ過ぎることだけで
便秘になることはありません。
ただ、先の「消化不良の時の対処法」でも
紹介しましたが、餅の食べ方が問題で
餅だけを食べ続けることで
食物繊維や水分が不足する為
腸の便が硬くなってしまうことがあります。
なので、餅だけずっと
食べ続けるのではなく
水分や野菜などの食物繊維と
一緒に食べるのが◎!
プラス、よく噛んで食べる、
消化をサポートしてくれる
大根おろしと一緒に食べるなど
食べ方に注意をするようにしましょう。
また、餅の食べ過ぎに注意が必要な点は
餅は食べ過ぎると、太ってしまうことにもあります。
先のカロリーを思い出してください
・餅100g(餅2つ):235キロカロリー
・ご飯100g(小さめの茶わん一膳):168キロカロリー
でしたよね?
餅2つって、案外ペロっと
食べれちゃいませんか?
お腹が空いていたら
餅3つ目にも手が伸びちゃう!
・・なんてことになったら
あっという間にカロリーオーバーです。
餅は、運動量が多い方で1日3~4個。
そうでなければ、1日2個までに
しておくのがベストですよ。
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まとめ
餅は消化に良いのか、
消化時間や消化不良の時の
対処法などを見てきました。
どんなに消化に良い食べ物とはいえ
食べ方にはいくつか注意が必要なようでしたよね。
とはいえ、消化&腹持ちが良いのは事実!
もっと上手に美味しい餅の美味しいパワーを
頂いちゃいましょう。